5月31日(火)3年3組生活・福祉系列の「子どもの発達と保育」という専門科目で「妊婦体験と保育体験-乳児の世話-」というテーマで体験実習を行いました。
妊婦体験では、約7kgの妊婦体験ジャケットを装着して、日常生活のなかで妊婦にとっての“大変”“危険”“困難”を発見する活動をしました。乳児の世話の保育体験では、首の据わっていない乳児を想定した沐浴人形を相手に「抱っこ」「オムツ交換」「衣服の着脱」「沐浴」に挑戦しました。
〈1〉妊婦体験(生徒の活動の様子とコメント)
✅重いお腹を無意識に手で支えていた。仰向けに寝ることや靴や靴下の着脱もお腹が苦しかった。靴紐は一人では結べない。妊婦さんの気持ちが少しはわかった気がする。
✅階段の昇降は足下が見づらくて怖い。何をするにも一人だと不安だった。女性の立場に立って2人で協力して支え合うことが本当に大切だし、パートナーだけでなく、街などで妊婦さんを見かけたら他人事ではなく必要であれば支えてあげたいと思った。
✅肩も腰も痛いし、段差やちょっとした突起物もすごく気になった。毎日こんな生活をしていると思うと本当に大変だ。妊婦さんにとっての不安要素を少しでも減らす必要があると感じた。
✅妊婦の大変さをとても強く実感した。もし自分が妊婦になったときは、赤ち
ゃんのためにも誰かに助けを求めることも大切だと思った。頑張りたい。
〈2〉保育体験―乳児の世話―(生徒の活動の様子とコメント)
TRY1 乳児のオムツ・衣服の脱着
TRY2 乳児の沐浴・抱っこであやす
✅人形とわかっていても緊張した。これが本物の赤ちゃんだったらもっと動いたり泣いたり…と実際はもっと大変。でもかわいかった。ちょっと怖いけど本物の赤ちゃんを抱っこしてみたい。
✅首が据わっていないのが怖かった。首を支えるために常に片手が塞がってしまい、沐浴は手際が悪く時間がかかってしまった。腕がパンパンになりました。
✅気をつけなきゃいけないことがいっぱいで声かけがあまりできなかった。乳児とのコミュニケーションが一番大切なので意識したい。
✅自分の親のことを考えた。自分も乳児の時にはいろいろな人に支えられたことを実感して感謝の気持ちでいっぱいになった。
〈3〉おわりに
生徒の楽しそうに実習・体験をしている姿と翌日筋肉痛を訴えている姿が印象的でした。体験を通して、生徒たちが新たな視点を獲得し、多様な角度から子育てや日常生活を振り返ったり、社会や自分の将来などについても考えたりしていることがわかりました。これからも体験や実習を通して、子どもや子どもを支える人・社会について考えを深めていければと思います。