総合学科 芸術・文化系列 3年 「総合美術B」の授業ではデザイン思考を活用し菓子パンのデザインを考案する探究的取り組みとして、秋田県立大学経営システム工学科で主催している「創作パングランプリ」に挑戦しました。
1次審査の書類審査を通過し、2次審査のプレゼンテーションはICTを活用し動画データでの参加となりました。結果、佳作をいただくことができました。
授業で取り組んだ実践的な創作活動であるデザイン思考は以下の通りです。
共感・理解 アンケートを通してペルソナ(消費者像)の目線からニーズや経験を理解する
課題設定 集めたアンケートデータから着眼点を見いだしパンのアイデアをまとめる
創 造 協力し合いながらパンのアイデアをひろげたり収束させて、可視化する
検 証 パンの試作案(プロトタイプ)を考え、原価計算するなど実現可能かフィードバックを得る
振り返り アイデアを発表し今後の課題を整理する
パンの好みについてアンケート調査をGoogle formsを活用して実施し、調査結果からペルソナを設定し菓子パンを考案しました。また、原価計算をするなど、通常のデザインを考えるだけの工程とは異なり、実践的なデザイン活動をすることができました。プレゼンテーションのスライドと生徒の感想を載せましたのでご覧ください。
●今回創作パングランプリの取り組みを通して、見た目だけでなく具体的な作り方・値段などまでデザインし商品開発の大変さを学ぶことができた。その中でも特に大変だったのは、値段の設定だった。使った材料の値段÷使った量の計算を何回もし、利益のことも考えて値段を出した。今回は先生と生徒3人で考えたから1日で決めることができたが、自分一人では1日で終えることができなかったと思う。みんなで協力し取り組み、無事期限に間に合い応募することができてよかった。残念ながら上位の賞には届かなかったが、沢山の事をこの創作パンで学ぶことができた。今回でデザイン力も高めることができた。このことを進学先や就職先でデザインする際に生かしていきたい。
●パッケージなどのデザインを考えることはあったが、食べ物のデザインや、レシピなどを考えるのは初めての経験だった。「自分だったらこうしたい」「こんなパンにしたい」などアイディアは沢山出すことができた。だが、それを客観的に見てターゲット向けに直して形にしていくのが難しかった。そこで、学年で取ったアンケートから情報を読み取ってどのようなパンにするかを考えられたのがよかった。授業を通して、アイディアから考えをまとめる、形にする力が付いたと思う。
●創作パングランプリでは、ネットを使って情報収集を行い、パンの作り方や、食感や生地の作り方を調べました。この創作パングランプリでは、パンの作り方や販売方法を調査するなど慣れないこと、知らないことを体験しました。将来、役に立つだろうと思いました。